No2121 春剣と蓮弁蘭

中国春蘭
04 /20 2017
春剣と蓮弁蘭の区別について蘭花交易網に慮思聪教授の説明が紹介してあります。 2005年
http://forum.hmlan.com/showtopic-106-119426-0-0-1.htm
しかしこれを読んでも両者の違いがよく分かりません。
 ずっと下のほうにzfl氏が慮思聪教授は多分両者を栽培したことがないかどちらか一方だけを栽培したのではないか。間違いが多く余計皆を混乱させるだけだと指摘しています。
同じく交易網に「听香阁兰花」氏がこれに関して投稿しています。業者の方らしく説明がやや丁寧です。2009年
http://forum.hmlan.com/showtopic-20-313581-1-0-1.htm
春剣の学名はc.goeringil vat.longibracteaum,
 主産地は四川で雲南、貴州、広西などにも産する。花色は主に青麻で次に紅麻が多く稀に白花や黄花があり、そのうち黄花素心の西蜀道光は不朽の逸品といえ四川春剣市場のバロメーターとみられている。最近春剣も徐々に全国の蘭友に受け入れられ、ダークホース的感があり非常に多くの優良品が選出され高級蘭花市場の重要な位置を占めている。
 野生春剣の葉の色は濃緑で、葉幅は一般に1~1.8cm、長さは通常45cm位で葉姿は力強く直立し端麗で、おおらかに舞っているようで整然としていて、大きすぎず小さすぎず剣のように直立する。
 葉には緑色の葉脈が明らかで葉質はきめ細やかでしっとりと丈夫であるが粗くはなく、鋸歯がある。一篠の葉数はほとんどが5枚で付け(離脱層)がない。通常3花前後着き花期は蓮弁に同じ。
個人的には春剣の桃園三決義など一部の細葉種は実は蓮弁蘭ではないかと思っている。

蓮弁蘭の学名はcymbidium.tortisepalum.
 主たる産地は雲南である。野生蓮弁の葉は非常に細長く、垂れたものが多い。普通葉幅は0.4~0.8cmでそれ以上のものは壮草とみなされる。通常長さは35~55cmで一篠の葉数は7枚位、花は3~5花着く。花色は主に白色で、次に紅色、黄色と白色でほとんどが美しく鮮やかである。多くの名品が選出栽培されている。ここ数年蓮弁の一篠の最高価格はそのほかの蘭の単価に負けたことがない。
 素心に咲くもの以外、ほとんどの蓮弁の新芽は紫紅色を呈する。このため曾て多くの昆明の業者が成都の青石橋にやってきてこれを見せて紅花が咲くと売ったものだ。葉色は光沢のある澄んだ緑で、葉脈ははっきりしているが特に際立った緑色というわけではない。鋸歯はあまり荒くなく付けはない。花期は春剣や春蘭と同じ。
個人的に蓮弁蘭の大雪素などの広葉種は春剣の変種だろうと思っている。

 また他に葉を見ればおおよそわかるという意見があるが、春剣にも軟葉種や矮性のものがあり、蓮弁にも硬い立葉があるので決定打とは言えないという人も。
 また春剣の花は色合いが暗く複色が多く、蓮弁は明るい色が多いという人もいるがこれも一概には言えない。
 根についてもほとんど差がなく決め手にならないようだ。 どちらも交易網より
野生春剣の根               蓮弁の根
20161123512_7aee3c3d.jpg  野生春剑的根   根蓮弁の
 科学的に特定する方法もあるだろうが、趣味者としてはそこまでの興味はない。通常種のものについて葉(長さ、幅、数)や花の感じで自分なりに判別すればよいのではと思います。
(訳に不正確な点が多々あると思います。)

No2120 ピアナンと蓮弁その3

中国春蘭
04 /19 2017
 正確な属名、種名の表示方法(http://www.nihongo.com/matsuura/cattleya/label.htm)によると
「原種の場合、属名は大文字から、種名(種小名)は小文字から始まります。
種の学名、変種の学名はラテン語で一般に斜体(イタリック体)で書かれます。
(変種であるとの記号 var. は斜体にしません。)種名の性は属名の性に一致しています。」とあります。
分類については 蕙蘭属
  https://zh.wikipedia.org/wiki/%E8%95%99%E8%98%AD%E5%B1%AC に詳しくあります。これによると
菅草兰 Cymbidium goeringii subsp. tortisepalum (Fukuyama) Y.S.Wu et S.C.Chen
 埤亚兰 Cymbidium goeringii subsp. tortisepalum var. tortisepalum
 莲瓣兰 Cymbidium goeringii subsp. tortisepalum var. lianpan
とあり、埤亚兰、莲瓣兰はそれぞれ菅草兰の変種(var.)であるとなっています。俗名、俗称であってもちゃんと学名があるということのようです。すみません。訂正します。(文献によっていろいろあるので混乱します。)

No2116 ピアナンと 蓮弁その2

中国春蘭
04 /18 2017
 昔から雲南省では小雪素、大雪素などが庶民に愛されていましたが、1990年代初め剣陽蝶が発見されて蓮弁人気が爆発しました。その後五大名花が選定されたり、続々新花が見つかり一大ブームとなりました。以前の東洋蘭紀行に紹介してあります。http://nooyan.fc2web.com/news06.htm

 全国大会で特別賞を受賞する蓮弁がたくさん現れ、蘭の投機熱と相まって価格は天井知らず状態となりました。あまりの狂乱ぶりに中央電視台CCTVも特集を組んで冷静さを取り戻すように呼び掛けるほどになりましたが、2006年発生した大唐盛世事件がきっかけとなりこの年の暮れ蘭価は大暴落し、多くの自殺者を出しました。
http://nooyan.fc2web.com/renbenkikanonisemono.htm
 この後投機熱は再び雲南の蘭に向かうことなく、蘭価は安留まりですが人気は復活しているようです。
 蓮弁はピアナンと違い極めて丈夫で発芽率が高く、このことが買っても安定して儲かると投機の対象になりましたが、逆に増えすぎるということに加え早く儲けたいと発芽剤など使用して爆発的に増やしたことも暴落の一因となったようです。

 日本ではそれ以前に松村謙三氏が持ち帰った小雪素の一種?に雲南雪素という名を付けて人気を集めていました。1880年代頃からご子息正直氏や中村氏などが蘭花視察団として毎年四川、雲南を訪れ、蓮弁や朶朶香を持ち帰りました。これにより奥地の蘭ブームが起こりました。

 ピアナンは昔蘭屋で見ましたが葉を見て購入しませんでした。とても弱いらしくほとんどの方が枯らしたのか全く見かけることもありません。
 一部の熱狂的な愛好者が名前を付けて愛倍しているようですが、台湾や日本に蓮弁のような登録品があるのか分かりません。中国では登録制度が確立されたくさんの蓮弁登録品があります。
http://home.d05.itscom.net/e-suzuki/toyopho5.htm

 蓮弁については春剣とその特徴など比べて紹介しようと思っています。



No2115 ピアナンと蓮弁

中国春蘭
04 /17 2017
ピアナン  葉がカヤに似ていることからカヤ蘭ともいわれる(榧蘭とは別物)
 
中国語学名では 菅草兰 jian cao lan といい、俗名は 埤雅南春蘭 埤雅南蘭 埤南春蘭 埤南蘭 埤亞蘭など。(産地名に因んでこれらの呼び方がある。戦後 埤雅南から埤南村となり現在は南山村)    (菅草とはメガルカヤ雌刈る萱のこと)
ラテン名 Cymbidium goeringii (Rchb. f.) Rchb. F. var. tortisepalum (Fukuyama) Y.S.Wu et S.C.Chen

 元々は台湾春蘭の一種ピアナンのことを菅草兰と呼んでいたが、後に雲南などに産出する蓮弁蘭が同じ種であることが確認され、両者を菅草兰と呼ぶようになった。(ということは埤雅南蘭などは俗称で、蓮弁蘭もまた雲南、四川などでの俗称ということか)

参考
http://baike.baidu.com/client/view/6250214.htm?sefr=enterbtn
http://biblio.taibif.tw/taxonomy/term/153649?page=371

No2096 春剣その1

中国春蘭
04 /07 2017
 昔買った春剣の並花。
 IMGP5449.jpg   IMGP5450.jpg   IMGP5451.jpg
 小型ですっきりした花。何となく気に入っている。。