No 1091 紹興春蘭縞 中国春蘭 03 /07 2015 1990年紹興へ行った折、山採り小苗を購入した。(以前紹介しました) 何度か出品しバックから新芽を吹かしたものに花がきた。 主弁にはくっきりと縞が見えるが、副弁がいまいち。安定して縞花を咲かす方法はないものか。。
No 1089 大魁荷と憲荷 伝統中国春蘭 03 /05 2015 大魁荷 大魁荷と憲荷についてもいろいろ言われます。それは蘭蕙小史の説明が極めて簡略で文章から花を判断することが困難だからではないでしょうか。 また大魁荷の写真は無く、憲荷はありますが不鮮明でよく分かりません。中国の蘭友たちも決め手が無く判断できないようです。そこで蘭華譜を見てみましょう。大魁荷葉姿 「大富貴」に似たる濶葉にして光沢姿勢少々及ばざる所あり。花容 三弁濶大円頭、貝殻捧心、大円舌にて、花の大きさも形も「大富貴」に似たれど、花弁やや薄く、花色浄緑ならず暗い感じありて落肩咲きなるは惜しまれる。憲荷 発見の年代及発見者不詳なれど相当古くより名を知られたる佳品なり。葉姿 大葉にして長く、中間より上は静かに丸く垂れたる富?の如き悠々迫らざる姿勢あり。花容 三弁濶き平辺の大花にして(直径二寸以上)、翠緑色の平肩、貝殻形の捧心、大円舌の白色鮮やかなる上に長二引きの紅点あり、花茎は長幹約四五寸なるを常とす。 蘭華譜の記述が正しいとすれば、この花は大魁荷だと思われます。憲荷だという人もいますが、花が翠緑色の平肩で舌の紅点が二引きである というのがどうみても合致しないからです。蘭蕙小史をお持ちでない方 こちらからどうぞ 蘭蕙小史 また蘭華譜をお持ちでない方 全屏をクリックすると全画面になります。 蘭華譜
No 1088 蕾は女雛が最高か 日本春蘭 03 /04 2015 キャップしなくても真っ赤に咲く女雛ですが、蕾も赤花中最も美しいかもしれない。。 開花時の花弁中央の紅筋をとやかく言う人もいるが、これも個性ということで私は全く気にならない。山でこんな蕾を見たらどうだろう?? 心臓が止まるかも。。
No 1087 舞蝶と笑蝶 伝統中国春蘭 03 /03 2015 以前から同じものではないかとかあるいは全くの別種だとか言われ、なかなか結論がでないようだ。春蘭譜の説明によると舞蝶 写真なし 三弁は長脚で副弁の下半分が舌化し、緑と白の部分がはっきり分かれ弁端は後ろに巻く。大円舌で後に巻く。笑蝶 三弁はやや広く、副弁と捧心に紫紅色の筋が入る。猫耳捧心、大巻舌。副弁の舌化は不鮮明でまた不規則、時に捧心にも舌化現象が見られる。その1 その2 どちらも舞蝶で買ったものですが、 その1 は4花とも副弁下部が舌化し所々に紅筋が見られる。また その2 は副弁下部の舌化は見られず中央に中透け状に舌化が見られ、その中に紅筋が一部現れている。春蘭譜の説明によると その1 が舞蝶で その2 が笑蝶ということだろうか? ただ株の大きさや年によって咲き方が変わるとか、同じ株に二通りの咲き方をすることがあるという人もいる。株に力を付け何年か見守るより手が無いかなあ。。どちらもよい花だ。
No 1086 No 823 中国春蘭不明品その後2 中国春蘭 03 /02 2015 No 823 中国春蘭不明品で紹介したその2 が開花しました。 蕾の時は黒っぽくて期待しますが、山でもよく見かけます。これくらいでは紫花とはいえないか。。その1もそうだったが咲き始め、舌の縁が内に巻き尖っている。春蘭は普通皆そうだったかなあ。。3.3追加 紫雲嶺くらいと言ってもいいかな?
No 1085 翠一品と春一品 伝統中国春蘭 03 /01 2015 翠一品と春一品 どちらも舌上の紅点が特徴。花は翠一品のほうが端正だが、春一品の花は可愛らしく、突き出た円舌の先のほうに鮮やかな丸い紅点がある。 蘭華譜によると 春一品「慶応二年上海にて発見されたる清楚愛らしい佳品なり。葉姿 細葉の立葉性にして先端半垂となる、柔味を感ずる曲線美に富む姿勢あり。花容 三弁放角、尖頭長脚の一字肩、浅翠緑鮮かにして、捧心は深軟の観音兜、円舌に鮮紅点あり、花茎五六寸に伸長する細幹。柔和の感じ良き名花なり。」とあるが写真は不鮮明。