No 994 中国寒蘭

中国寒蘭
12 /08 2014
中国寒蘭  大葉寒蘭と細葉寒蘭

 これは日本寒蘭(土佐寒蘭)        杭州寒蘭
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 中国では通常その花色から1青寒蘭、2青紫寒蘭、3紫寒蘭、4紅寒蘭に分類されている。このうち青寒蘭と紅寒蘭が貴ばれている。青寒蘭のうち素心のものは数が少なく価値が高い。
 またその形態から細葉寒蘭、大葉寒蘭に大別される。
細葉寒蘭の花弁は殆どが覆輪を帯びかつ白覆輪のものが最も多く捧弁(捧心)にはっきりと見られる。一部覆輪の見られないものもあるが少ない。細葉の舌の地色は殆どが白であるが、多くが白地に緑筋を呈する。純白のものもあるが少ない。もちろん雑色のものもあるが比較的少ない。
 これに対し大葉寒蘭の花弁には覆輪を帯びるものは少ないが全く無いわけでもない。同時に大葉の舌は白色(澄んだ色)は少ないが、あるにはある(白または緑、黄)その舌の地色は雑色(多種の色)が多く、舌苔(繊毛)を有するものがよく見られるが、細葉には殆ど見られない。

分布
 浙江省温州市永嘉県から東南の沿岸地帯に分布しこの地域の特徴として冬暖かく夏涼しい、四季がはっきりしている、日当たりがよく雨が多い。
後に浙江以外でも福建、江西、湖南、広東などにも分布することが分かった。

 永嘉寒蘭は原産地の温州永嘉、麗水などを中心とした瓯江流域の寒蘭で、そのあきらかな特徴は細葉、太い根、幽香、白覆輪で習慣的に”細葉種”と呼んでいるがこれが細葉寒蘭である。永嘉寒蘭は中国寒蘭の中でも鮮明な特徴がある。他の寒蘭より葉姿が小さく、葉肉が厚く立ち、バルブが比較的大きく根が太い。殆どの花が緑色であるが、紅色、紫色、黄色も見られ殆どが白覆輪を掛ける。花茎は高く、舌に紅点、紫点あるいはゴマ斑が眼にも鮮やかである。花茎は葉上に出て、花間も良く花姿が秀逸で清清しい香があり、優雅な線の美を備えている。

 専門家の考察によると最も早く日本にもたらされた珍品杭州寒蘭の産地はまさに麗水、永嘉一帯であり、それは永嘉寒蘭でのことであろう。
 後に海外でも広く称せられるようになったこの杭州寒蘭(竜泉寒蘭)は福建省南部の永福や北部の太姥山区などにも広範に分布することが分かった。

 小源荣次郎氏は1937~1938年に著した《蘭華譜》でこう言及している。“台湾の対岸にある浙江温州府の欧江沿岸一帯から福建省にかけて多く産出するが、現地の愛蘭家は春蘭、夏蘭、秋蘭に比べ冬蘭を全然重視していない。このため栽培している人も殆どなく、土地の人がまれに採取し市で売るくらいである。しかしその多種の花色や葉姿について筆者はよく見聞きする。温州産のものは細葉で光沢があり、花色は青や紫が多い。”
 彼の言う冬蘭つまり寒蘭について、今でも現地では冬蘭と称している。1998年11月15日竜泉で開かれた“省寒蘭研討会”において、竜泉こそ浙江寒蘭の主産地である。寒蘭という言い方は日本からきたものであり、中国ではずっと冬蘭と称しているし、他の春蘭、夏蘭、秋蘭によく対応している。以後一律に冬蘭と呼称してはどうかという意見が出された。この動議は全員一致で可決された。(これは竜泉での話だがその後どうなのか分からない。全国的にはやはり寒蘭と称しているようだが)

 この細葉寒蘭は70~80年代に大量に輸出され、また森林の伐採などで自然が破壊されたため寒蘭資源は著しく減少してしまった。

 呉応样の《中国蘭花》によると寒蘭の分布は北緯24~28°に位置する湖南、江西、福建、浙江、台湾、雲南、広西、貴州、四川とされている。

                       以上百度百科を参考にしました。
大葉と細葉の違い、細葉の香について、なぜ細葉のほうが価格が高いのか、大葉、細葉の転色など順次紹介します。ただ内容が中国での話だから日本における中国寒蘭の受け取り方と違う面もあるかと思います。

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