No 1118 二つの吉祥大荷

蓮弁
03 /29 2015
 1990年春、初めて蘭花使節団(奥地蘭協会主体)に参加し昆明を訪れた。神戸の三彩園に誘われて行ったのでホテルは同室だった。夜一人の来客があった。のちにいろいろお世話になった楊さんだった。三彩園は用事があるのであなた相手をしてくださいと部屋から出て行った。

 全く中国語が分からないし、彼は日本語が話せないのでお互いもじもじしていたが、彼がペンを持ちメモ用紙に、私を指差し你、自分を指し我と書いた。こうして筆談で自己紹介をした。これはこれで結構楽しかったがこの時中国語を勉強しようと思った。

 こうして毎年昆明に行くと彼が夜間ホテルに蘭を持ってやってくるようになった。彼の家は昆明飯店の近くだったので何度か家にも連れて行かれた。この頃から同僚の王さんもいつも一緒だった。彼らからよく蘭を買った。朶朶香赤花、赤花素心、蓮弁などなど。

 蓮弁aとbは同じ頃買い、後にcを買った。こうして我が家にa,b,cの三種の大葉蓮弁が鎮座することになった。当時栽培が下手で本に書いてある通り上土が乾いたら水を遣り、マグアンプ以外殆ど肥料も遣らなかった。花が咲かないまま十年以上が経った。

 十年前頃から寒蘭にも手を出すようになり、寒蘭の名人に肥料を積極的に遣らないとなかなか花が咲かないと聞き、定期的に液肥を遣るようにした。こうして寒蘭や他の蘭も元気になり花が咲くようになった。十年、二十年花が咲かないのはおかしいという人もいるが私のところではざらにあることだ。

 蓮弁aとbも咲くようになり、aは吉祥大荷という名をつけた。また15年ほど前に、とある展示会場のひな壇にあったのを無理言って手に入れた蓮弁黄花もまたきれいな花を見せてくれた。吉祥黄荷と名づけた。

 もう一つのcは楊さんから買ったのか、孫さんに連れられて行った北大門の市場で買ったのかいまひとつ記憶がはっきりしない。この蘭は一向に増えず花も最も遅く開花を見せた。

 aによく似ているので、楊さんが家で作っていたaの別株を何年か後にまた持ってきてそれを買ったのかもしれないなあとも思った。吉祥大荷は結構増えて何人かに譲り、家にも何鉢か残っている。cは何年か前やっと二鉢になったので一鉢を蘭友に譲った。後にすっぽ抜けか何かで枯らしたと連絡を頂いた。こうして現在4本立ちが一株残り、久しぶりに花が来た。

a、c同時に花が来たのは久しぶりなので比べてみた。

吉祥大荷
 吉祥大荷1   吉祥大荷2   吉祥大荷3

蓮弁c
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吉祥大荷は弁の中央が最も広く全体に丸みがある。特に主弁が顕著。
これに比べ蓮弁cは弁元から三分の一のところが最も広く弁端へ向かって急激に尖る。

という感想だが、年による変化、株の状態など考えると別種かどうかは断定できない。もう少し増やしてからの事かなあ。。

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