No1750 蘭業者

未分類
09 /14 2016
 先日、蘭会の月例会で会員さんより次のような話があった。
彼の蘭友が亡くなり、奥さんが遺品をどうするか故人と親しかった彼に相談してきた。「業者に連絡すると二束三文で持っていかれるので我々の蘭会で競りをしたらよい。」と教えた。四十九日を過ぎるまで奥さんが世話をして、その後彼が引き取りに行くということになった。
 何日かたって彼がそこを訪れると棚がすっかり空になっていた。どうしたのか尋ねると、どこから聞きつけたのか故人が何度か蘭を買ったことのある業者が突然やってきてこう言ったそうだ。「こちらの蘭はほとんど当園が売ったものだから、こちらで引き取るのが当然だ。」そして奥さんの制止も聞かずはした金を置いてみな持って行ったそうだ。蘭友は「買った以上お宅のものじゃないか。なんで強く断らなかったのか。」と聞くとかなり高圧的で断り切れなかったとのこと。

 この話を聞いた会員一同びっくりしたが、ある会員が「蘭の業者とはそんなものだよ。」といった。

 昔蘭を始めたころ好きな蘭があり、ある年の春に業者から数株30本くらい購入した。その業者がその年の暮れ、突然夜やってきて「あの蘭増えただろうから返してくれないか。」という。「春に買ったばかりだから増えていないし売る気はない。」と答えた。すると「無理して売ってやったのだから、こちらが必要な時には売ってくれないと困る。」と言い、運転手が勝手に芽数を数えだした。売った時にはバックもすべて数えたが、今度はバック一、二本は数えずこの株は何本、あの株は何本と数えた。
 結局買った時より少ない本数で単価も安いこと言い籠に入れてしまった。思わず「まるで乞食のような商売だな。」と呟いたら聞こえたのか、その業者、運転手に「こちらが必要な時に売ってくれるのが趣味者じゃないか。」と言ってた。

 翌年この業者とは縁を切った。

コメント

非公開コメント