No2046 発揚梅

伝統中国春蘭
03 /16 2017
蘭蕙小史
発揚梅 辛酉落山新種。分窠観音捧心、如意硬舌、三弁長脚円頭、緊辺、厚肉、長干、飛肩、色浄緑。杭州戚子剛植。

蘭華譜
大正十年(辛酉の歳)新出山の新種。
姿葉 立葉性の中葉先垂れ、姿勢も亦た「汪字」に相似たる所あり。
花容 三弁長脚円頭の先尖にて緊辺厚肉、観音額式の捧心、如意舌、浄緑色にして、飛肩、細葉長幹全体として均整よく、「汪字」を見るがごとき感じの銘花である。
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 昨年発揚梅として紹介したが今年の花はどうだろう。葉姿や花の形など以上の説明によく合うと思うが、蘭蕙小史の「如意硬舌」という説明にどうも合致しない。。
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これに比べ中国で発揚梅として投稿されたこれらの写真はよく合致している。
蘭蕙小史の写真
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 またどちらの本にも舌の紅点についての記載はない。今年の写真ではよくわからないが、昨年の写真で大きな紅一点があるのが分かる。後の雑誌などに舌点について記載がある。《中国蘭芸三百問》に「半硬捧,捧心の先端に三角形の黄白頭を表し、,花色黄緑。一字肩,劉海舌で垂れ,紅点がひとつ元宝形を呈する。紅色は鮮やか。赤紫色花梗短く訳8cm。」と記載がある。ただ、蘭蕙小史の「如意硬舌」が「劉海舌」に変ってわっている。この花は舌以外、黄白頭や元宝形の紅点など《中国蘭芸三百問》の説明によく合致するが蘭蕙小史にいう発揚梅かどうかは定かでない。もう少し様子を見なければ。。
 また舌の紅一点花といえば、西神梅、翠一品、春一品(別名姚氏春一品)、嘉隆(一点というより元宝形)などがあるが、時々混同されているようだ。
 西神梅 翠一品 春一品 karyuu.jpg

 蘭蕙小史の説明が少ない品種については、後にその白黒写真に似た花があった場合、その花の特徴を逆に説明に付け加えたり原書の説明を無視(削除)して、これが何々という花だということが結構あるのではないだろうか。。。

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