No 413 蘭を買う

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10 /17 2013
 例会などでよく聞くのが、欲しい蘭があるのだがその適正価格が分からないから手が出せないという話です。また蘭の交渉をしているのを見ると、よく他人に意見を求める人を見かけます。聞かれたほうは他人事ですから、よい蘭だね、安いと思うよなどと適当に答えています。買った人は後にこんな駄花が咲いた、もっと安くオークションにでていたなどと文句をいいます。

 姜氏荷  昔中国で買った雑誌より
       jiangshihe (2)

 雲南の名蘭に姜氏荷という蘭があります。1988年発見され89年初めて開花し話題となりました。
95年蘭博の折日本のK氏がバック1本を250万で買いだし有名になったそうです。 百度より

 90年か91年、蘭花視察団に参加し昆明の蘭展を訪れた時のこととです。粗末な鉢に植えられた山出しの、だらしない広葉の2,3本立ちの蘭が出品されていました。綺麗な荷弁花が一茎に二花咲いていました。
とても気に入り土産公司の人に値を聞いてもらうと8万円とのことでした。たまたま隣に居られた著名な愛蘭家N氏に”この蘭が欲しいのですがどう思われますか?”と聞くと”確かによい花だが環球には及ばないよ。”という話でした。そうかなあと思いながらも買うのを断念しました。帰国後どうしてあの蘭を買わなかったのかととても残念に思えました。

 後に姜氏荷の写真が出回り一目であの時の蘭だ!と直感しました。後悔の念がみるみる膨れ上がりました。買ってする後悔より買わずにする後悔のほうがはるかに大きい ということを思い知らされました。もちろん私の単なる勘違いかも知れませんが。。

 この後自分が気に入った蘭は人に相談することなく買うようにしました。自分で見、あるいは売り手の話を聞きこの蘭ならいくらいくらで欲しいと自分で値を決めます。オークションでもしかり。これがこの蘭に対する(私の)適正価格であると思うようにしています。後で、いくらでも安いものがあったのにとか、つまらない花が咲いたとか、あるいは病気がでてしまったとか後悔することが多々あります。でも全て自分が判断したことですから全て自分が悪いのです。

後悔のない蘭人生をおくるためにも蘭を、人を見る目を養わなければと常々思います。

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