No 417 科技草大富貴縞

科技草
10 /22 2013
 06年から何回か紹介しましたが最近良くオークションに登場していますね。綺麗な蘭が作れるものだなあと気楽にご覧ください。(再掲載です。すでにご存知の方はとばしてください。)

 現在流通している科技草は異種間交配種と誘導剤を用いた芽変わり種に大別されますが、いずれも組織培養とセットで行われます。よく知られているあるいはオークションなどでよく見られるものは
1、台湾の交配種 帝王梅、 碧玉円荷
2、韓国の緑雲芽変わり
3、中国四川省同心公司の大富貴中透けと大富貴爪
などです。台湾の交配種帝王梅、 碧玉円荷については当ブログで、韓国の緑雲芽変わりは数年前東洋蘭紀行でご紹介しました。大富貴中透けも以前画像を紹介したように思います。
2と3についてはまだ当ブログで紹介しておりませんので少し詳しく調べてみました。(と言ってもこういった技術については全くの素人ですので100%正しいとは思えませんし、私の訳も多くの間違いがあろうかと思われますので大体こういうことかと解る範囲で。)

百度文庫など参考にしました。
 ご承知のとおり蘭は栽培中に芽変わりすることがある。無芸の品種でも芽変わりで芸が現れることがある。当地でも多くの地植えの青葉の品種に芽変わりにより芸が現れたことがあり、自分の故郷でも一度見たことがある。一過性のものや、代を追うごとに芸の進むものもある。では韓国で現在見られるいろいろな芸の現れた緑雲やその他の伝統種は芽変わりによりできたものだろうか?答えはYesである。芽変わりにより現れたものであるがいわゆる自然な芽変わりではなく、実験室内でいろいろな条件の下で芽変わりを誘導(誘発)したものである。その方法はまず蘭の芽の生長点を切り取り、化学誘導剤を用いてやると芽変わりの確率が飛躍的に上がり、これにより芸が現れれば半分成功したようなものである。
次に芽変わりした蘭のホルモンを細かく切り分け培養してやるとその後の芽は芸が続く。これで成功が確認され、最後に試験管内で第二代苗の芸の安定性および開花を促し花を確認すれば一連の組織培養は成功となる。培養時の培養基、誘導剤や誘導の方法を変えてやれば現れる芸も様々である。しかし誘導してやると言っても技術者にもその結果はどうなるか分からない。
 緑雲を例に上げれば最も早く芽変わりが現れたのは、2000年浙江省蘭展での水晶緑雲である。これは自然の芽変わりによるものであったがその後この水晶芸が続いているのか消息はない。
韓国蘭花網の紹介によると韓国で最も早く誘導により芸が出現したのは緑雲白覆輪で、現在普通に栽培して花を見ることができるのはこの緑雲で”緑雲太”と呼ばれる。この後多くの組培商により、黄覆輪緑雲の緑雲冠(2000年 )、白覆輪緑雲の緑雲雪(2000年)、中透け緑雲の緑鼎(2002年)、廿中透け緑雲の緑雲錦(2006年)、散り斑中透け緑雲の青雲錦(2006年)、散り斑緑雲の緑散雪(2006年)など一連の芸を持つ緑雲が作り出された。またこれらの品種を培養中に突然変異で曙斑芸、曙散斑芸(緑雲冠の進化した緑皇)が現れた。
こうして緑雲は実に多彩な芸を持つこととなった。
 現在市場で見られるのは緑雲以外、楊氏素覆輪(金素荷)や、中国四川同心公司の大富貴中透けと大富貴爪などの幼苗、さらに翠盖荷中透け、宋梅中透けなどのように現在組培中のものがある。普通に栽培して花が見られるものも多く、緑雲太、集円の芸、大富貴爪、余蝴蝶爪、環球荷鼎中透け始皇帝などがある。研究開発が進めば更に多くの芸を持った老品種が現れ、古い品種でも色々愉しめ選択肢が増えることであろう。 

大富貴縞  どこかで見たことがあるのではなかろうか。。
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こちらは06年東洋蘭紀行で紹介したもの。右はたくさんの組培苗の中で鉢あげされたもので見事な縞である。
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こちらは07年紹介した韓国の組培苗。どちらも大富貴か??
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コメント

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No title

うーむ、ワンパターン化した芸の末路でしょうね。次は宋梅や緑英がこういうふうになるのかなあ。どうぞご勝手に、あたしゃ緑の花が好き♪です。

No title

10年近く前から韓国や中国台湾で盛んに芽変わりX組培が行われてきたようですから、見事な縞に立派な名前が付いた蘭がたくさん世に出ているでしょうね。
日本でも赤花の交配種がいくつか出ましたが最近あまり聞きませんね。