No 466 月佩素

伝統中国春蘭
12 /21 2013
月佩素には素心のものと桃腮素のものがあり、現在春蘭譜などでは月佩素と桃腮月佩素と別々に登録されています。
百度で少し調べてみました。

 月佩素は清代光緒年間、湖州の鈕慎五氏が湖州の山中より選出し嘉興の許鼐和氏の宋梅と交換したもので、今日に至っている。それで鈕荷素とも呼ばれている。以前はよく月珮素と書かれていたが今日では“珮”と“佩”は同義である。この“佩”はかつて衣服につけた玉飾のことで玉あるいは石の一種である。きめ細かく光沢がありほぼ透明で不純物の少ないものを上品とし、上品の翠玉はすなわち翡翠である。そのためこの蘭を月珮と名づけたのである。玉と共通するところが多いのであろう。とても理にかなったことである。

 他にもうひとつ桃腮月佩素という蘭があり、これは清代光緒年間蘇州の芸術家顧翔霄氏の選出である。やはり月佩と名づけられたが鈕荷素とは全く別物である。
 この月佩素の葉色は濃い翠緑で光沢がなく、外側の葉は半垂れでやや巻き、中心の葉は高く抜け半垂れ、葉柄は細長く、葉質は厚く硬い。鋸歯は荒く全体的に見ると葉姿は暴れ鈕荷素より躍動感がある。葉面は平坦で、発芽率は高いが根下ろしが悪い。鉢を開けてみると縦根は少なく短い根がたくさん出て生姜状を呈する。花付きは悪い。
葉幅は0,5~0,8cm、長さは25cm位。夏秋に葉先に黒斑病が出やすく薄暗く涼しいところに置けば症状が緩和されるようだ。花苞は白緑色で不明瞭な緑筋があり、緑砂暈が現れる。開花後長脚となり、平辺、弁端はやや放角で前傾する。蛤捧心は蕊柱を抱える。大白舌は垂れ巻き込む。腮部に明らかな紅暈があるが、徐々に淡くなる。花形は特に大きく花色は翠緑であるがはっきりとした緑筋紋があり網目上を呈する。捧心はもっと柔らかな緑でやはり緑筋が見られる。流通量は少ないがやはり素心花の名品といえよう。


このほか沈氏父子の《蘭花》に沈渊如氏が月佩桃腮素の中から舌の純白の月佩素を選別したとして紹介しているが、その可能性はあるが絶対鈕荷素ではない。

 聞くところによると最近紹興で新月佩素なるものを選出したらしいが私はまだ実物を見ていないので何ともいえない。しかし素心の荷型花であれば名品に加えられるだろう。
 
いくつか新月佩素として投稿されているが一つご紹介

 月佩素は日本にもあるが中国蘭界で長年にわたって買い戻したため、また台湾蘭界でも江浙地帯の伝統春蘭蕙蘭を重視する傾向にあるため流通量は少ない。それにほとんどが鈕氏月佩素で、桃腮月佩素とそのちがいをあわせて検討することができないのであれば、流通量の更に少ない桃腮月佩素のほうが価格もやや高くなるであろう。

とあります。個人的には他の素心花よりそれほど優れているとは思えませんが、実物を見れば考えが変わるかもしれませんね。。

コメント

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No title

上段左の花は蘭蕙小史の写真を彷彿とさせますね、以前は月佩素の名前で取引されている蘭は王氏素、鶴裳素、老文団素などばかりで、この写真のような素心は(おぼしきものすら)見たことがありませんでした。そのほかにも○○月佩と言われておるものがあります(拙棚にも)が真偽如何(笑)、一度本場で真品といわれるものを見たいですね。

No title

最近時々珍しい老種が出品されますね。いくつか入手し花芽がきているので楽しみにしています。月佩素はまだですが。。
荷型素心で大型の花とのことですからうまく咲くと見ごたえがあるのでしょうね。