No 491 蘭

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01 /20 2014
No481で蘭Orchidについて少し触れました。今回は漢字の蘭 について。

蘭 
字は草冠と闌から成り、闌(lan)は表音部である。闌は格栅門(格子戸)のことで転じて『格子状のもの」を意味する。つまり“艹”と“闌”が組み合わされて「葉が格子状の草本植物」を表す。

 もともと蘭とは「説文解字」によると香草のことであり、蕙は色々な薬草につて記した「本草」によると薫草のことである。蘭は菊科の佩蘭(フジバカマ)と
 沢蘭(サワヒヨドリバナ)で、蕙は菊科の零零香{零陵香 holy basil(カミメボウキ神目箒)}のことであろう。
    
 宋代の頃から蘭蕙を単に蘭科植物の地生蘭を指すようになった。黄庭堅はこう述べている。「蘭は一茎一花で芳香の強いものである。蕙は一茎に数花付け香の少ないものである。」これが春蘭と蕙蘭の違いを表す初めての基準だった。
 宋代(1233年)趙時庚が我が国で初めての蘭花専門書《金漳蘭譜》を表した。

 「闌」は門に渡して出入りを遮る木(門口的横格栅門)をいい、門と柬( jiǎn)から成り柬は分類揀選の意。格子(柵)のある門を表す。本義は格子戸。
 格子(柵)のある門は分類選択の機能がある。例えばダムに格子門をつけると放水時小さな魚は通り抜けるが大きな魚は通り抜けることができない。つまり格子門は水中の魚を大魚と小魚に二分できる。これが分類選択の意味である。

柬(jian かん)は束と八から成る。“束”は“一捆”をさし、“八”は“分别”を意味する。「一くくりのものを解き分類選択を行うこと」 本義は分類選択。

                              以上百度詞典など

 蘭の字は古くは孔子(551-479.)の詩にある 夫蘭当為王者香。。 に見られるが、この頃はまだ現在の蘭ではなく、芝蘭などの香草のことではないかと思われる。
 宋代になると現在の春蘭などが盛んに栽培されるようになるが、これらのラン科の植物は偽蘭とされ古代の蘭と区別されていたようです。
 宋代以降は蘭は偽蘭といわれた蘭花すなわちラン科の植物をさし、主に花の姿と香りが愛さられるようになっていきます。
 明朝の李時珍(1518-1593)が「本草綱目」で古代の蘭はこれを「蘭草」「沢蘭」「山蘭」に分類し、近代の偽蘭はこれを「蘭花」と名づけて区別を明かにしました。
                       ランの名前の由来 中国における蘭

また本草綱目第13章
附方 蘭草と蘭花は植物学上全く異なる科に属するものであるが、多くの人は仔細な観察をせず、往々にして両者を混同している。これらについて研究した寇苕(宋人)と朱震亨(元人)らでさえ蘭花とは蘭草のことであると認識していた。このため李時珍はわざわざ《本草綱目》の中の蘭草の項に正誤を記している。
これらの植物はその形態から容易に識別できる。云々  百度百科

 古くはよい匂いのする香草(薬草)を蘭(草)と呼んで尊んでいたが、宋代頃から春に咲きよい香りのする名もなき草(春蘭)などが好まれ栽培されるようになった。
これらの草は古くからある蘭草と区別され偽蘭といわれその花の姿と香が好まれ観賞用、愛玩用として人気が高まった。そこでこれらの草を蘭花と名づけ蘭草と区別した。それとともにかつて孔子が王者香と呼んだ蘭草に替わって現在の蘭花が王者香と呼ばれるようになった。現在でも香料、薬用として重用される蘭草は線香、蚊取り線香にその名を留めている。王者香、零陵香など。
 いずれにしても蘭と香は切り離すことができない関係にあり、蘭といえば芳香のあるものでなければならないのかもしれない。

 また闌には物事が最高潮に達し徐々に衰えはじめる状態という意味もあることから、酣とともに たけなわ の字に当てられている。
 酣は酉と甘から成り、酉は酒に関することを表し、甘は意味を表す。本義は酒を飲んで大いに盛り上がる。心ゆくまで飲む。

「柬(かん)」と「東(とう)」は字体が異なり、「柬」を含む漢字の中で、常用漢字や人名用漢字に採用さたものは簡略化のため「東」に置き換えられた。
「練・錬・欄・蘭」など「れん・らん・かん」の声を持つものが「柬(かん)」、「凍・棟」など「とう」の声を持つものが「東(とう)」に従う。
                                 増殖難読漢字辞典など

「偽蘭」とはなんという中国語を訳したものか、原文がありませんので分かりません。百度では偽蘭迷(wei lan mi)、偽君子(wei jun zi)などの言葉は出てきますが。。。

以上百度百科、百度詞典、ランの名前の由来 中国における蘭、増殖難読漢字辞典など参考にしました。

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