No 508 天興梅と円良梅

伝統中国春蘭
02 /07 2014
天興梅と円良梅
天興梅
 蘭蕙小史の写真    よく天興梅として紹介されている写真。
 003_201402071846232a0.jpg        中国蘭花第一網    txm蘭花交易網      

 蘭蕙小史の花の説明は以下のものと大差ないが(当初嘉興の許霁楼氏が栽培。なかなか花が見られない。現在上海の秦采南氏が一本栽培している。)花茎が短く10cmにも満たないのが残念であるとある。

中国第一蘭花網
1885年年沈という姓の蘭農が選出。後に嘉興の許霁楼栽培。
外三弁短脚円頭、弁幅特に広い。もち肌で肉厚。弁端に鈎がある。緑色で平肩、蚕蛾捧心、大円舌、舌上に1~4つの紅点がある。花茎は高い。葉幅はやや広く半垂れ性、葉面に光沢があり葉先は鈍い。苞葉は紫紅色。

また www.18888.comでは
“光緒乙酉年”即1885年沈という姓の蘭農が選出。許霁楼がこれを得て1890年春再び開花。
葉芽は紫紅色を呈し、袴はやや短い。葉長30cm位幅は1.2~1.5cm、葉質は厚く葉脈は浅い。翠緑色で光沢があり、葉先は露受け状で丸止め。葉姿は半垂状。
花梗はやや短く10cm位で淡紅色を呈し、節は深紅色。外三弁は極めて円く大きく、細く收根し、弁端に鈎爪がある。弁質はもっちりと厚く、花色は濃い緑の筋紋を現し、主弁の緊辺は特に良く、膨らんだ釦状を呈し、蚕蛾捧心。
捧端は丸く整わず、捧心に筋紋があり縁が黄色く、捧心の内側に紅斑紋があり容易に見分けられる。鼻頭は露出し、三角形の劉海舌は下に垂れ、舌上の紅点は小さく鮮紅色。花苞は淡紅色で紫筋が入り先端は緑が淡い。花形は大きい。

 両者の説明はほぼ同じだが、花茎の高さ、舌の形状に違いがあり、www.18888.comの説明が蘭蕙小史の写真説明により合致しているようだ。右の写真が蘭蕙小史のものに近いか?

楽沙や蘭花交易網などには

 天興梅の木が充実していないとき咲いたものを円良梅と言っているがもともとは同じ品種だ。
円良梅は90年代(1996年)浙江省嘉善の張円良が選出したものだが、後に実際には天興梅だと指摘されたはずだが。。

 円良梅は[蘭蕙宝鑑]に紹介があり1996年浙江嘉善県の張元良が嵊県で道端で売られていたものの中から選出し、朱和興氏が円良梅と命名したものである。
しかし多くの先輩たちが天興梅の一つの咲き方であって新種ではないと指摘している。

 天興梅には新、老二種あり新しいものは里帰りしてきたもので円良梅によく似ている。老天興は花が大きく蛭筋も少ない。値段は倍ほどする(2007年現在)

 両者は全く別物で天興梅は三弁に鈎爪があり軟捧心、犂(すき)型の大舌、苞衣は淡い銀紅色、葉質は柔らかい。円良梅は弁端が欠け硬捧心(稀に軟捧心もある)舌は長く苞衣は紫紅筋を帯びた緑色で葉は硬い。

などの意見がある。

これは日本から買い戻された天興梅で円良梅とも呼ばれている。蘭花交易網
 返销天兴,也叫“圆良梅”交易網

しかし同じ株にある年咲いた花と翌年咲いた花が全く違うとか
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 あるいは一つの花でも副弁の一方は天興のように鈎があり、片方は円良梅のように先端が欠けるものがあり、捧心も左右異なる。
 tm.jpeg

などの投稿がある。

 いろんな意見があり判断に迷うところだなあ。天興梅とされる花茎の高い花ならばなかなか良い花であると思うが蘭蕙小史の花と違うようだし。。。何鉢かあるので今年見比べてみよう。

コメント

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No title

天興梅は好きな蘭ですがいろいろな咲き方をしますね。
葉は日が強いと少し黄みがかりやすいけれど、艶があってやや厚肉で幅が広め、立ち上がりがしっかりしていて中垂れ、露受けなどを交えた姿が特徴的で花よりもこちらの方が見分けやすいかもしれません。

No title

そうですか。今年は花とともに葉も注意して見ます。